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世界遺産に登録されている屋久島には、名物の屋久杉が存在します。屋久杉とは樹齢千年以上の杉の事を言います。こちらでは、屋久杉についてご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

屋久島には、九州で一番高い宮之浦岳があります。他にも標高が高い山がとても多く、島全体の90%を森林が占めています。そんな屋久島は年中暖かい気候が続き、関東地方で降る雨の3倍以上も多くの雨が降るほど降水量がとても多いのが特徴です。台風の影響を受ける事も多いのですが、このような天候が屋久杉を育てていると言っても過言ではありません。

一般的な杉よりも寿命が長いのですが、種類は同じ杉科です。同じ杉科でも、含まれている樹脂分に大きな違いがあります。一般的な杉と比較すると、6倍以上も多くの樹脂分が含まれている事がわかりました。樹脂分が多くなった理由は、降水量の多さが関係しています。降水量が多いと木は腐食しやすくなってしまうのですが、樹脂分が多いとその腐食を防ぐ事に役立ちます。そのため、降水量が多い土地で長く生き延びる策として、樹脂分を増やし屋久島独特の環境に対応出来るようになったのです。

これまでにとても多くの屋久杉が伐採されてきました。ところが1983年から伐採が禁止されたので現在では伐採する事は出来ません。現在販売されている屋久杉製品は、これまでに伐採されたものや台風などの影響で倒れてしまったものなどを活用しています。使える材料が限られているので、とても貴重なものとなります。